
って思ったことありませんか?
通勤時間が長い人(僕の感覚では1時間30分以上)は絶対思ったことありますよね?
気持ち的には100%同意なんですが、それってホント?っていう話を世界中の研究結果をもとに考えていきたいと思います。
まず最初に結論だけ。
- 通勤はうつの原因の可能性が高い
- 片道60分以上が危険信号かも
という話を論文や調査結果を基に考えていきたいと思います。
まずはうつ病と通勤時間の論文から見ていきましょう。
長い通勤時間でうつ病になる?
さっそく疑問の答えからいきます。
- 通勤はうつの原因の可能性が高い
- うつの原因はストレス
根拠となる論文の紹介をしつつ順番に確認していきましょう。
結論|その可能性は高い
イギリスの論文で、通勤時間が長い人(60分以上)はそうでない人(30分以内)に比べてうつ病を発症する可能性が33%も高い、と報告されています。
根拠|うつ病の原因はストレス
うつ病の原因はストレス(身体的ストレスや精神的ストレス)です。
長い通勤時間や満員電車は確実にストレスである上に、毎日2回もやってくるもの。
つまり、長い通勤時間はうつ病の原因として可能性が高いことは間違いありません。
意見|日本人も当てはまる
さきほどの論文はイギリスの研究なので、60分とか30分とか33%という数字までそのまま日本人にも当てはまることはありません。
ただ、かなり大規模な研究なので信憑性が高いのと、人間は国籍によらず生物としてはほとんど同じなので日本人にも大いに当てはまると思っています。
うつ病の原因
一旦長い通勤時間は置いておいて、まずうつ病の原因について調べておきましょう。
僕はお医者さんではないので一般的な話として書きます。
うつ病は脳の神経物質の伝達がうまくいかないことが原因で起きる病気だそうです。
そしてその原因として、大きく次の3つの原因があります。
- 身体的ストレス
- 精神的ストレス
- 遺伝的な要因
- 本当の原因はわからない
順番に確認していきましょう。
身体的ストレス
うつ病の原因になる身体的ストレスとして考えられるのは次のようなもの。
- 病気(がん、糖尿病など)
- けが
- 交通事故
- 虐待、DV
- 薬の副作用
これですべてというわけではありませんが、よくあるものとしてこんなものが挙げられます。
精神的ストレス
続いてうつ病の原因になる精神的なストレスをみていきます。
もう少し具体的に言うと次のようなものがあります。
- 対人関係
- 仕事の悩み
- 経済的な不安
- いじめ、パワハラ
- 離婚、死別
- 孤独
いわゆるストレスとしてイメージしているものに近くなってきたんじゃないでしょうか?
遺伝的な要因
最後にうつ病は遺伝的な要因もあるとされています。
僕は専門家ではないので詳しくは書きませんが、遺伝する可能性を知っておくことで『自分にも潜在的なうつ病傾向があるかもしれない』という危機感というか心構えができますよね。
本当の原因はわからない
と、ここまで色々と書いてきましたが、専門家でもうつ病の本当の原因はわからないことが多いそうです。
というくらい、うつ病というのは難しい病気なんですね。
ここまでの情報は↓↓↓こちらの記事を参考にしました。
とてもわかりやすいので一度目を通しておくといいと思います。

うつ病の原因と通勤時間の関係
うつ病は日常的なストレスが原因で発症することがわかりました。
ちょっと長かったですが、ここでようやく、長い通勤時間がどうしてうつ病と関係があるのか?という疑問に戻ります。
なぜ長い通勤でうつ病に?
まずとてもカンタンに考えてみたいと思います。
- うつ病の原因はストレス
- 長い通勤時間はストレス
- つまり長い通勤時間はうつ病の原因
という三段論法です。
って言うと少しこじつけっぽいので、もう少し具体的な話で考えていきます。
身体的ストレス
さきほど挙げたうつ病の原因になる身体的ストレスは、長い通勤時間とはほとんど関係ありません。
でも長い通勤時間がストレスと全く関係ないかと言ったら大いに関係ありますよね?
- シンプルに通勤で疲れる
- 睡眠不足で疲れ取れない
読んで字のごとくですが、それぞれ確認しておきましょう。
シンプルに通勤で疲れる
長時間の通勤や満員電車は物理的に疲れます、当たり前です。
そして、疲れることは誰がどう考えても身体的なストレスです。
つまり、長い通勤時間は身体的なストレス以外の何物でもありません。
睡眠不足で疲れ取れない
そしてもうひとつ見落としがちなのが睡眠時間。
長い通勤時間はそれ自体が疲れの元ですが、間接的に疲れがとれない原因にもなります。
だって通勤時間が長いということは、朝早く起きなきゃいけないし、夜も帰りが遅くなりますよね?
だから通勤時間が長い人は通勤時間が短い人に比べて圧倒的に睡眠不足になりやすいのです。
そして、疲れをとるために一番効率的な方法は睡眠ですよね。
つまり、長い通勤時間は疲れやストレスを生み出すだけでなく、疲れやストレスを解消する睡眠の邪魔もしてくれます。
まさに負のスパイラル!
精神的なストレス
続いて長い通勤時間と精神的なストレスの関係です。
ここからは長い通勤時間がどのように精神的なストレスを生み、うつ病に関係するのかを見ていきます。
- 仕事でのストレス
- 対人関係ストレス
- 経済的な不安
- 不安
- 朝早い・帰宅遅い
ひとつずつ見ていきましょう。
仕事でのストレス
長い通勤時間は仕事でのストレスを増やし、うつ病リスクを増大させます。
まず、通勤時間が長い人はそうでない人に比べて、生産性が明らかに下がることがわかっています。
そうなると予定通りに仕事は進まず、思うような成果を出せず、周りから評価も上がりません。
当然ですが、昇進も昇給もなかなか叶わない。
こうして長い通勤時間が原因のひとつになって日々ストレスが溜まっていくのです。
対人関係ストレス
長い通勤時間の経験者ならわかると思いますが、特に混んでいた日や遅延があった日なんかはイライラしがち。
そしてイライラは対人関係に大きく影響してさらに強いストレスを運んできます。
次のような気持ちはあなたも心当たりがあるのではないでしょうか。
- 部下に強く当たって自己嫌悪
- 無能な上司が許せなくなっちゃう
- ささいなことで家族と喧嘩しちゃう
- なんだかさみしいし孤独を感じてしまう
しかも孤独に関しては、通勤時間が10分増えると社会的なつながりが10人減るそうです。
このことはロバート・パットナムさんの『孤独なボウリング―米国コミュニティの崩壊と再生』という本の中で書かれています。
経済的な不安
長い通勤時間は苦痛なだけでなく、経済的な不安も増やしているという報告があります。
ケンブリッジ大学などの調査によると、通勤時間が長い人はそうでない人に比べて経済的な不安を感じる可能性が37%も高くなるそうです。
それ以外にも思いつく限りでお金と結びつくものはあります。
- 終電のせいで残業できない
- 帰りが遅くて副業できない
- 交通費を全額負担してくれない
- 不摂生で健康を害して医療費が…
確実に睡眠時間は短くなるし、統計的にも肥満になる可能性が21%高いとの報告もあるので、不健康まっしぐらです…
不安
長い通勤時間が人の幸福度や不安に影響するということは研究でも明らかになっています。
詳しく知りたい方は、英語ですがこちらの論文を見てみてください。
つまり長い通勤時間は不安の原因になり、その不安な精神状態がうつ病発症の原因になるのです。
朝早い・帰宅遅い
通勤時間が長いということは通勤時間が短い人に比べて、朝早く家を出なきゃいけないし、家に帰ってくる時間も遅くなります。
そうするとどうなりますか?
- やりたいことができない
- ストレス発散ができない
若いうちはやりたいことをやるために夜更かしするのもアリですが、睡眠不足は大きなツケとして返ってきます。
うつ病リスクを抑える通勤時の対策
うつ病の発症リスクを抑えるために通勤時にできることはないのでしょうか?
答えはカンタン。
- 通勤時間を短くする
- 通勤ストレスを減らす
リモートワークや引っ越し、転職で通勤時間を短くしたり工夫をして通勤時のストレスを減らすことができます。
【改善実例あり】通勤時間が苦痛でしかないんだけど、みんなどう?の後半で詳しく書いていますのでぜひ。
【Q&A】通勤時間とうつ病
通勤時間とうつ病についてよくある質問に答えておきます。
うつ病明けの仕事で長時間通勤はやばい?
うつ病になった原因にもよるけど、リスクとしては高いと思う。
どうしてもその仕事をしたいならいいけど、避けられるなら避けた方が賢明。
他にも通勤時間帯をずらしたりできないか、会社に相談してみてはいかがでしょうか。
うつ病のことも正直に話してみてもいいかもしれません。
【まとめ】長い通勤時間とうつ病
結局、長い通勤時間はうつ病の原因かどうかは断言できません。
でもうつ病の原因であるストレスについて考えると、長い通勤時間は主要因のひとつと言って間違いありません。
なので、できる限りでもいいので、なにかしらの対処はしておいた方がいいですよという話でした。
- 通勤時間を短くする
- 通勤ストレスを減らす
具体的な対処法についてはこちらの後半に書いてあるので参考にしてみてください。
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